アフターコロナにもう一度行ってみたいヨーロッパゆる旅6
~島旅2~ ケファロニア島の休日(その1)
20年前くらいに公開された『コレリ大尉のマンドリン』の舞台となった島ですので、映画で知った方もいるかもしれませんが、一般的にはギリシャの島と聞けば、まず、サントリーニ島、ミコノス島、ロードス島などいわゆるエーゲ海の島々を思い浮かべる方が大半で、日本ではあまり知名度はないかと思います。
しかし、イタリアとの間に広がるイオニア海にも訪れる価値のある島がいくつもあります。世界一美しいビーチの一つとも称されるミルトスビーチを擁するケファロニア島もその一つ。非常に安っぽい表現で恐縮ですが、まさに入浴剤「バス〇〇」のような色のコバルトブルーの海が広がる一方で、内陸部はダイナミックな起伏に富み、時折放し飼いのロバが車道を歩いているようなのどかさが、リラックスした滞在を約束してくれます。
空路の玄関口となるアルゴストリへはヨーロッパ各地からLCCが飛んでいますが、日本からの旅行を前提にすればやはりアテネ経由が自然でしょう。ただ、やはりフライト数は少ないので当日乗り継ぎは難しく、アテネ市内観光と組み合わせるとよいと思います。私もアテネは2回目ということもありましたが、到着日はアテネ空港ホテルに泊、翌日荷物をホテルに置いてアクロポリスと衛兵交代などを見て遅めのランチ後、夕刻の便でケファロニアへ向かいました。(市内⇔空港は地下鉄で約40分)
島内の見どころは点在していますが、交通網は整備されてるとは言い難いため、レンタカー利用が難しい場合はこのアルゴストリを拠点にしてツアーを組み合わせることになります。主な観光スポットとしてはメリッサニ洞窟、ドロガラディ洞窟(鍾乳洞)、ミルトス・ビーチ、クシー・ビーチ、フィスカルド、そして海を渡ったザキントス島、イタキ島、といったところです。エーゲ海の島々のように常時観光客で賑わっているわけではないので、治安も非常によく、渋滞もないためアクシデントのない「予定通り」の旅ができるかと思います。
渋滞はない代わりに細かい落石は日常茶飯事?
野生ではないと思いますが、ロバや羊、馬も闊歩するカントリーロード。急ぐ旅ではないので道を譲ります。