イタリア・トスカーナの休日(その2) 

サトゥルニア温泉へ/アグリツーリズモ滞在

まさにトスカーナの休日

サトゥルニア温泉を楽しむには高級温泉ホテルに宿泊する以外にも周辺に数多く点在するアグリツーリズモに滞在する方法があります。決して豪華ではありませんが、地元で採れた新鮮な食材をいかした「マンマ」自慢の料理もアグリツーリズモの魅力です。トスカーナは外国人、特にアメリカ人に人気が高いので英語が通じる宿が少なくありません。しかし、あえてイタリア語オンリーの宿を選んで、陽気で素朴なイタリアのファミリーとの交流にチャレンジしてみるのもいい思い出になるかもしれません。

私が滞在した宿も予約までは英語でのやり取りでしたが、実際に行ってみると英語はほとんど通じませんでした。イタリアの田舎は土曜日もほぼガソリンスタンドが休業とはつゆ知らず、到着時にガソリンの残量が完全にゼロとなる緊急事態に。さすがにこの時だけはマンマの英語の話せる知人と電話でのやり取りを経て乗り切りましたが、マンマはレンタカーのメーターを見るや「ゼッロ!」と大笑いして深刻さゼロ!

アグリツーリズモ外観

アグリツーリズモは直訳すれば「農家滞在/体験」になりますが、トスカーナ地方などでは特に農作業を体験したりすることが目的ではなく、美しい丘陵地帯の景観を楽しみながらワイナリーを巡ったり、プールサイドで日がな一日ゆったりと過ごすスタイルが主流だと思います。

トスカーナの名店 Due cippi
絶品!キアニーナ牛のTボーンステーキ(1Kg)

トスカーナ料理と言えばTボーンステーキ!フィレンツェの観光客が多いお店で食べてもそれなりにおいしいのですが、サトゥルニアにあるDue cippiはイタリアでも最高とされる銘柄牛、キアニーナ牛のステーキが食べられます。日本でいえば何牛に当たるのか思い浮かびませんが、キアニーナを名乗るための厳しい基準と出荷頭数の少なさからイタリア国内でも流通量が少ない希少なお肉です。

世界最大の牛だそうですが、筋肉質で脂の少ない赤身肉をいかにも「焼き一筋何十年!」みたいなおじさんがつきっきりで焼き加減に目を光らせる炭火焼は、コクがあり文字通り絶品でした。

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