イタリア・サルデーニャ島の休日<島の見どころ/その4
ネプチューンの洞窟へ/654段の苦行を経て
島の西北端、高さ100メートル以上の断崖絶壁が海から垂直に切り立つカッチャ岬。ここにある鍾乳洞が「ネプチューンの洞窟」です。
洞窟の入り口は海面すれすれにあるため鍾乳石は海水が混じっている珍しいものだそうですが、シャンデリアを想わせる鍾乳石が池のように溜まった海水に映る幻想的な空間はまさに地下宮殿。コンサートなども催されることがあるとか。音響効果に興味がありますね。サルデーニャの西の玄関口、アルゲーロの港からボートで訪れるツアーもありますが、まるで海に飛び込んでいくような絶壁沿いの急階段の写真を見た瞬間に「ここから行かねば!」と思ったわけです。
入場口付近に数台分の駐車スペース(無料)があるだけなので、よほどタイミングが良くない限りは路上に縦列駐車となりますが最後まで大型観光バスも通行できる道幅ですので、超絶運転テクニックは不要です。レンタカーがNGの場合は同じくアルゲーロからの路線バスでアクセスできます。
入り口にある唯一のカフェでランチを済ませたら、いざ654段の階段下りへ。目に飛び込んでくるのは吸い込まれそうな紺碧の海と空、そして白い航跡を描いていくクルーザー。PCやスマホ漬けの眼のコリが消えていくようです。第1コーナーをターンすると階段は海面に並行する形になるので、左手下は奈落。ところどころは手すりのみとなり、なかなかの迫力です。写真など撮りながら30分ほどで洞窟入り口に到着。係員がいますのでここでチケットを購入します。
道中は日差しを遮るものがなく、当然自販機などあろうはずもなく、サングラスと水は持参必須です。またトイレもありませんのでこれも入り口のカフェで。(要注文)
行ったことはありませんが、東尋坊とか絶壁の海岸に道を作った先人は偉大ですねー。
中は「地下宮殿」と称される鍾乳石が作り出した空間が広がりますが、私の感想ではいわゆる「鍾乳洞」の景色なので割愛します。
というか、写真撮りませんでした・・・すみません。
アルゲーロの港から発着するボートツアーはいきなり鍾乳洞入り口まで行くことができますが、まあ世の中、苦労した方がよりありがたみがあるということで。
なにしろ、この苦行なしにはこの絶景を楽しめないわけで。
西の玄関口、アルゲーロ。今回、滞在はしませんでしたが島の西側にもステキなビーチがたくさんあるのでここを拠点にするパターンもあるかと思います。
カリアリ同様、街のすぐ近くにこんなにきれいで遠浅の海があるのはうらやましい限り。
ところどころ工事が入っており、下道を迂回しながらのドライブでしたが、カーナビやスマホ道案内がなくても何とかなるのが「島」のよいところ。
交通量も少ないので基本的には快適ドライブですが、そうは言ってもここもイタリア。高速から一般道まで「アホ」みたいに飛ばす傾向は変わりません。。。